J2清水GK高木和徹(21)は明日6日のアウェー讃岐戦でリーグ戦初出場する可能性が出てきた。4日、静岡市内で完全非公開の練習に参加。現在、大黒柱GK西部洋平(35)が右太もも前肉離れで長期離脱。3日のホーム京都戦で先発したGK植草裕樹(34)が頭部へのボール強打で交代し、替わったGK杉山力裕(29)も試合中に左ひざを負傷した。先輩守護神たちの出場が難しい状況となり、第4GKに出場チャンスが巡ってきそうだ。

 ユース出身の高木和は「いつでも出場できる準備はしてきている。出たら自分の力を100%出すだけです」と意気込んだ。今年で3年目。これまでJ3のU-22Jリーグ選抜で計14試合に出場したが、クラブでのリーグ戦出場はなし。それでも、清水での公式戦初出場となった今年9月の天皇杯4回戦(対大分)で完封している成長株だ。

 現在、チームは3位で残り3試合を迎える。高木和は「引き分けも許されない中で出るのは緊張するけれど、楽しみな部分もある。ここで活躍してこそプロ選手。自信はあります」と言葉に力を込めた。チームの窮地を救うべく、クラブ生え抜きの若き守護神が万全を期して大一番に備える。【神谷亮磨】