来季のJ2初降格が決まっている名古屋の佐々木真一新社長(69)が15日、10日の社長就任後初めて公の場で一連の経過を説明した。

 名古屋市内のホテルで出資会社、パートナー企業を対象にした「パートナー感謝の会」に出席。約200人の参加者を前に、壇上で「『なんであの人がいなくなる?』というのがあると思います。(クラブ内が)ぐちゃぐちゃになっているというのも、実はそんなことはない。外から見れば、そう見られてしょうがないのかもしれませんが。反省を踏まえて、単にJ1復帰するのではなく、復帰した暁には(J1の)トップ争いをしたい」とあいさつした。

 パーティーの終了後には佐々木社長が描く来季のクラブ像に言及。「選手にかけるお金は減らさない。J2に落ちたことで、例えばスタッフがグリーン車を使っていたなら普通車、タクシーを使っていたなら地下鉄…。そういう見直しはしないといけないが(選手にかける)予算は増やしている」。新監督、新ゼネラルマネジャー(GM)が決まらない状況で不安を持つ在籍選手が多い点には「統括から聞いている。『こういう基準で選ぶ』という人物像を申し上げるように言っているが、本当に決まらないと(選手は)分からない。早く決めたい」とした。

 来季の新加入選手を決める基準については3つの条件を提示。

 <1>既存の選手と心ひとつに戦えるか

 <2>ベテランは若手のお手本になれるか

 <3>若手は今のレギュラーを越えるギラギラした思いがあること

 来季は10数人の新加入選手を迎える予定としている。