季節にぴったりな真冬という名前を持つスーパーサブが、尚志(福島)に勝利を呼び込んだ。

 FW井上真冬(3年)が2-2の後半10分からピッチに立ち、同23分に右CKを頭で合わせて決勝ゴールを奪った。仲村浩二監督(44)から「お前が出てやるしかない」と言われていたといい「自分が出たらやるしかない。(ゴールは)自分の得意な形」と、ニアサイドからネットを揺らした。

 真冬の名前の由来は「珍しいから。母はあまり教えてくれない」とはっきりとは知らない。それでも「ヘディングは自信があります」と、垂直跳び66センチのジャンプ力を生かした。

 11年度の4強超えを目指している。「次がまた勝負。次が勝負」。真冬のヒーローは、年明け2日の山梨学院との2回戦をにらんだ。【久野朗】