帝京長岡GK深谷圭佑主将(3年)が伸ばした手の先をボールは飛んでいった。

 1-1で突入したPK戦。徳島市立5人目のキッカー、MF郡紘平(3年)のシュートがゴール右隅に決まると、帝京長岡の敗戦が決まった。

 3大会前も同カードで1-1からのPK戦を2-3で敗れていた。先輩のリベンジに失敗し、深谷主将は「自分がPKを止めれば勝てた」と悔やんだが、古沢徹監督(31)は「純粋に力負け」と言った。

 シュート数は相手の14本に対して3本。CKも相手12本に対して1本しか獲得出来なかった。2年の司令塔、MF安田光希と右サイドバックのDF小泉善人(1年)が体調不良でメンバー外。

 しかし、古沢監督は主力を2人欠く布陣に言い訳せず、「今いるベストで挑んで粉砕された」と完敗を認めていた。