浦和は7日、横浜ひと筋27年のGK榎本哲也(33)の完全移籍による加入を発表した。

 榎本は横浜の下部組織に所属し、02年にユースからトップ昇格。昨季現役引退し、東京のコーチに就任する榎本達也(37)、飯倉大樹(30)とポジション争いをしながら守護神として活躍。J1通算238試合、昨季は23試合に出場した。

 榎本は横浜を通じ「小学校1年生でF・マリノスのスクールに入り、今年で27年目。F・マリノスでユニフォームを脱ぐことが、自分の夢であり、家族の願いでしたが、プロのサッカー選手として最後の最後まで選手としてやり切り、やり尽くしてから引退したいという思いからF・マリノスを離れるという決断をしました。これほど悩んだことは今までの人生でありませんでしたが、4歳から始めたサッカーで、絶対後悔はしたくなかったので、今回の決断に至りました」と移籍に至る思いを語り、「あと何年できるかわかりませんが、プロとして完全燃焼するため、最後まで全力を尽くします」とサポーターにメッセージを送った。

 浦和を通じては「オファーをいただき、大変光栄です。チームの勝利に貢献できるよう全力を尽くします」とコメントした。