J2山形が11日、木山隆之新監督(44)の下、天童市内の体育館で始動した。メディカルチェック受診者以外の18人が約1時間、バスケットボールなどで軽く汗を流した。木山監督は今季の構想について「夢に出てくる。基本的に3バックでいきます」と説明。続けて「サッカーには相手がある。柔軟にやっていきたい」と、昨年まで指揮を執っていた愛媛と同様に、試合中の臨機応変なシステム変更を視野に入れた。

 新加入12人中4人が、昨年愛媛でプレーしていた。レギュラー争いについては「全くの白紙」と断言し「みんなが成長してほしい」と競争をあおる。その中でも「経験値を出してほしい」と望むのが、清水から加入した元日本代表MF本田拓也(31)だ。指揮官は「中盤にドカッと構えて、ボールをガリガリとりにいく。そこからボールを散らしてほしい」と中盤の核として期待した。

 練習初日ながら硬くもなくリラックスモードだった本田は決意を新たにしていた。木山監督とも意思の疎通を図り「思った以上に良い雰囲気だった。1年でJ1に上げるために来ている。キャンプで1年間戦える体をつくりたい」と目を輝かせた。静岡・御前崎市で行われる1次キャンプは17日からスタートする。