J3藤枝は13日、カンボジア代表のMFチャン・ワタナカ(22=ボンケット・アンコール)が期限付き移籍で加入すると発表した。

 この日、小山淳社長(40)が首都プノンペンを訪れ、会見を行った。昨年末に約1週間、藤枝に練習参加をしており、今回の移籍を勝ち取った。

 ワタナカは「カンボジアの至宝」「カンボジアのメッシ」と呼ばれる国民的スター。代表の主力で、昨年11月に行われたW杯アジア2次予選の日本戦でもプレーした。

 会見では藤枝のユニホームに袖を通し「日本はアジアでサッカーが最もすごい国です。藤枝のために全力で頑張っていきたいと思います。さらに日本で新たな経験を積み、さまざまなことに挑戦したいと思っています」などとコメント。また、同国のフン・セン首相への感謝も述べていた。

 小山社長はワタナカ獲得の経緯について「ゴール前でのテクニック、スピードが素晴らしい選手だと大石監督も絶賛し、獲得にいたりました。他国のトップリーグクラブとの獲得合戦ではありましたが、Jリーグ国際部の協力もあり移籍が実現しました。クラブのアジア戦略の懸け橋としてもピッチ内外で活躍してくれることを願っています」などと話した。