磐田に新たなFW候補が現れた。鹿児島キャンプ8日目の2日午後、コートジボワール出身のFWハメド(29)が練習に加わった。入団テストも兼ねており、「J1でプレーしたい気持ちが強い。100%ではないが大丈夫」と意気込みを語った。

 ハメドは、2008年に当時JFLの鳥取(現J3)に入団した。FWの他、トップ下、サイドでプレーし、10年には21試合10得点を挙げてJFL優勝とJ2昇格に貢献。翌11年シーズン終了までの計4年間在籍した。その後はブルガリアやルーマニアのリーグを経て、昨季はUAEのフジャイラでプレー。過去にはコートジボワールU-21(21歳以下)代表の経験もあり、鳥取時代にチームメートだった服部年宏強化部長(43)は「スピードと技術があって、ヨーロッパで守備の部分もやれるようになった」と話している。

 磐田の今季FW登録は、川又堅碁(27)斉藤和樹(28)小川航基(19)の3人で、前日1日の東海大熊本戦では全員が得点するなど順調に調整を続けている。さらに言うと、名波浩監督(44)はチーム始動前に「航基とか若手の成長にふたをしたくない」と、FWの補強は名古屋から移籍の川又だけにする方針も口にしてきた。一方で、チーム外には「1トップでもFW3人だけでは少ない」との見方もある。外国人枠に空きはあり、服部部長は「現場の判断も含めて良ければ取るし、悪ければ帰す」。帯同予定は約1週間の予定で、その実力と人間性を見極めていく。【前田和哉】