10年間で約2100億円の巨額契約により、サッカーJリーグの全試合を中継、有料配信するサービス「DAZN(ダ・ゾーン)」が25日のJ1開幕とともに本格スタートした。

 インターネットを通じた従来とは異なる視聴形態には、通信環境によって視聴できない場合があり不評の声も漏れた。

 試合が開催された各スタジアムでは、映像が止まってしまうといった不満が聞かれた。佐賀県鳥栖市での鳥栖-柏を訪れた同市の男性会社員(30)は「前半のゴールシーンを見たかったが、通信状況が悪くて駄目だった」と残念そうだった。

 DAZNは公式ホームページで午後4時50分から約20分間、画面が頻繁に止まったことなどを謝罪。Jリーグの現場担当者は「ネットの環境によって見られた、見られなかったという声はある」と説明し、村井満チェアマンは「今後はWi-Fi(ワイファイ)環境の整備を行政とも協力してやっていきたい」と約束した。

 仙台市の仙台-札幌に来た宮城県富谷市の男性会社員(26)は「見るサイトが変わっただけで特に違和感はない。海外サッカーも見るので、いいサービス」と、好意的に受け入れた。