京都サンガFC-モンテディオ山形の開幕戦で、前代未聞のハプニングにより、試合が一時中断した。

 0-1の山形リードで迎えた前半40分すぎ。山形GK児玉が、山形ゴール前左付近でピッチ状態が悪いことを三上主審に指摘した。同主審が芝生を確認した後に、試合は異例の8分半も中断した。京都のクラブ職員によると、ピッチ下に通る散水管が破裂したものと見られ、芝生の約2メートル四方が浮いた状態になっていたという。

 同職員は「ウオーターベッドのような状態で、水圧により、完全に地面が浮き上がっていた」と説明。応急処置で芝生下にたまっていた水を抜き取っている間、両チームの選手は一時、ベンチ前まで引きあげた。

 京都の元日本代表DF闘莉王は、グラウンド整備員がスコップで作業をしているのを、興味深そうに見つめていた。芝生を仮補修した後、山形のCKから試合が再開した。