MFチアゴ・ガリャルド(27)が神戸攻略のキーマンになる。アルビレックス新潟は今日4日の第2節、ヴィッセル神戸とアウェーのノエビアスタジアム神戸で対戦する。今季加入のガリャルドは、昨季所属したポンチプレッタ(ブラジル)で神戸のネルシーニョ監督の息子、エドワード・パプチスタ監督(現パルメイラス監督)の指導を受けていた。古巣の前指揮官のスタイルを通して、敵将の手の内が透けて見える。その強みをチームの今季初勝利に生かす。

 ガリャルドは自信に満ちた口調で言った。「親子なので、同じようなサッカーをする。僕はJリーグの中では神戸のことが一番よく分かる」。神戸の前節清水戦のビデオを見て、「最後尾、中盤、前線とそれぞれの間に長い距離がある。その隙間に入ってプレーしたい」と、攻略法のイメージもできた。

 ポンチプレッタではエドワード・パプチスタ監督の下、ガリャルドがフリーキックを蹴っていた。「だからネルシーニョ監督がセットプレーでどういう狙いでくるかも想像できる」。新潟は前節広島戦、コーナーキックから失点した。セットプレーの守備が課題だけにガリャルドの存在は大きい。

 広島戦では後半36分から途中出場。Jリーグデビュー戦はラストパス、コンビネーションからのシュートといった持ち味を出すことはできなかった。FWホニ(21)にスルーパスを通そうとして阻まれた場面を「ああいうところをしっかりと決められるように」と反省。それを踏まえ神戸戦に備えてきた。

 三浦文丈監督(46)は「オープンな展開になったときに良さが出る」と得点が欲しい場面での実力発揮を期待している。ガリャルドは全体練習終了後にシュート練習、筋トレなどの自主トレをこなし調整を続けた。コンディションは上がってきた。「得点に絡むプレーをして、勝ち点3を持って帰る」。今季初勝利に貢献する準備はできた。【斎藤慎一郎】