大宮アルディージャがジュビロ磐田に敗れ、開幕から3連敗を喫した。開幕の川崎フロンターレ戦、第2節のFC東京戦と圧倒的に攻めながらも後半21分にセットプレーから失点し「魔の65分」からの脱却を狙っていたが、今回はあまりに早く「魔の時間」が訪れた。

 前半5分、大宮DF菊地光将(31)がペナルティーアーク付近で磐田MFムサエフ(28)を倒しFKを与え、磐田MF中村俊輔(38)に決められた。後半2分にはDF菊地がハイボールの処理を誤り追加点を許してしまった。後半28分にFW清水慎太郎(24)のゴールで1点を返すも、力尽きた。試合後はサポーター席からブーイングが起こった。

 中村俊のFKの場面を、GK加藤順大(32)は「少しタイミングをずらされて、遅れて飛んだ形になった。低い弾道で壁に当たるかと思ったけど…。悔しいですね」。コースに飛んでいただけに、悔しさを口にした。

 渋谷洋樹監督(50)は「前半のスタートで失点しゲームプランが崩れてしまった。あそこでファウルを与えてしまったのはいけない」と振り返った。3試合ともセットプレーから失点し「時間帯は違うけど同じ形でやられている。リーグで連敗はいけない。次は勝ち点を取るべく、前向きなトレーニングを続けていく」と切り替えていた。