J3の藤枝MYFCはホームでFC東京U-23に2-1と競り勝ち、今季初白星を飾った。

 ホーム開幕戦の藤枝が、逆転で今季初勝利をつかんだ。0-1の後半24分、FW遠藤敬佑(27)が同点ゴールを挙げた。同42分には、左サイドからのクロスにファーで遠藤が頭で折り返し、FW枝本雄一郎(28)が左足を振り抜いて決めた。ゴール前の混戦に競り勝った枝本は「後半最初のチャンスを外した直後に先制点を許してしまったので、何とか自分がと思ってました」と決勝点を喜んだ。

 横浜から加入したGK田口潤人(20)がJ初出場するなど、0-5で敗れた開幕戦から先発5人を入れ替えた。前節はゲームを支配しながらもカウンターで大量失点。大石篤人監督(40)は、練習から攻守の切り替えを意識させ、球際の強い選手をスタメンに選出した。DFラインを高めに保ち、素早くプレスをかけ、注目のU-20日本代表MF久保建英(15)は、FKによるシュート1本に抑えた。

 次節、沼津との「静岡ダービー」を前につかんだ大きな1勝。大石監督は「積み重ねているものを今日は出せたと思います。沼津は力強いチームなのでとても楽しみ。静岡のサッカーを盛り上げるためにも良い試合をしたいです」と健闘を誓った。【大野祥一】