小さな“影”がゴールを切り裂く。昨季4位のJ3ブラウブリッツ秋田は28日、北東北ダービーになるグルージャ盛岡とのホーム初戦(4月2日、A・スタ)に向け、秋田市内で調整した。今季は開幕から1勝1分け。前節は試合がなく、中2週間になる一戦を前に順調な仕上がりを見せた。

 中でも開幕から2戦連続ゴールのMF久富賢(26)が軽快な動きで好調ぶりをアピール。「みんな絶好調だと思う。ゴールは意識していないけれど打てる時は打ちたい」と自己新の3戦連発に意欲を示した。

 システム3-4-2-1で、1トップ1シャドーの一翼を担う。身長160センチジャストと、現役Jリーガーの中で2番目に小柄だが、持ち前のスピードを生かした機敏な動きで相手守備をほんろうする。シャドーを組むMF前山恭平(29)も、ともに茶髪で身長163センチと小柄だ。

 盛岡戦はホーム3連勝中で、15年第9節から5戦負けなし(3勝2分け)。前戦で、J3通算100試合出場を自らの先制ゴールで飾った久富は「スピードと最後まで諦めない姿勢を見てほしい。勝ち点3を取ってみなさんと喜び合いたい」とホームでの活躍を誓った。【佐々木雄高】