静岡出身の清水エスパルスDF犬飼智也(23)が、静岡ダービーへ決意を新たにした。28日、清水三保グラウンドでジュビロ磐田戦に向けた練習を再開。犬飼はセンターバックでの先発が濃厚で「特別なダービー」と位置づけた。

 苦い思い出を払拭(ふっしょく)する。13年3月23日、ナビスコ杯の磐田戦に先発したが1-5で大敗し「一生忘れない試合。悔しかった」。以降は松本への期限付き移籍など経験を積み、今季は主力としてフル出場を続けている。「勝つために100%の力を出す。いろんな思いを背負ってやる」と意気込んでいる。

 前節鹿島戦(18日・2-3)での挑発行為により、出場を自粛するDF角田誠(33)の代役はDF二見宏志(25)が濃厚だ。本職はサイドバックだが、犬飼とのコンビは安定感抜群で、二見は「チームで守備をしたら、崩されないと思う。一生懸命やるしかない」。犬飼と二見が、清水の壁となる。【保坂恭子】