栃木SCの選手とスタッフは、喪章をつけてアウェー藤枝MYFC戦に臨んだ。3月27日に、栃木県那須町で登山講習会に参加した高校生ら8人が死亡した雪崩事故を受け、喪章をつけていた。

 事故当日はチーム練習がオフだったため、翌28日の練習の際に、横山雄次監督(47)が「痛ましい事故で、栃木県の高校生が亡くなったということで、お悔やみの気持ちを持つこと、サッカーをやらせてもらっている環境に感謝しよう」と選手に伝えたという。この日の試合後の監督会見では、冒頭に「雪崩事故によって亡くなられた方に、栃木SCを代表してお悔やみ申し上げます」と話した。

 試合は前半5分に、右CKからDF尾本敬(32)がヘディングで決めて先制。その後逆転を許したが、同35分にFW西谷和希(23)が右足で決めて同点に追いついた。後半34分には、MF古波津辰希(23)が相手GKと激しく接触し、一発退場。その後は1人少ない中、最後まで守りきり勝ち点1を手にした。