FC東京ユース所属でJ3に参戦しているFC東京U-23のFW久保建英(たけふさ)が、15歳10カ月11日のセレッソ大阪U-23戦で決勝ゴールを奪い、Jリーグ最年少得点記録を更新した。

 これまでの記録は森本貴幸(J1東京V)の15歳11カ月28日だった。

 2試合連続で先発した久保は前半38分、ペナルティーエリアの左角付近からドリブルを開始。4人をかわしながら持ち込むと、角度のない位置から左足を振り抜いた。GKの頭上を射抜き、クロスバーに当てる豪快な一撃がゴールに飛び込んだ。

 中学3年だった昨年11月5日のJ3長野戦でJ最年少出場記録を更新(15歳5カ月1日)。この日はJ3通算7試合目、高校入学後では初めてのJ3戦で待望のゴールを決めた。この1点をチームが守り切って今季2勝目。最も望んでいた得点と勝利をつかんだ久保は、試合後に「まず、ありがとうございます。(最年少得点は)素直にうれしいですし、今まで何度も先発に使ってもらっていた中で目に見える結果を残せていなかった。気持ち的にすごく楽になりました」と、重圧を乗り越えた心境を打ち明け、喜びに浸っていた。