神戸が前節まで15位の柏に痛い黒星を喫し、首位から陥落した。

 前半28分にMF大谷秀和(32)のゴールで柏が先制。35分に神戸FW小林成豪(23)が同点ゴールを決めた。

 ハーフタイムに「全体的に押し上げが遅い。コンパクトに前線からプレスをかけていこう」と指示したネルシーニョ監督(66)は後半、攻撃陣を中心に積極的に選手交代のカードを切ったが、勝ち越しゴールは奪えない。逆に後半ロスタイム、柏FW大津祐樹(27)に一瞬の隙を突かれ、決勝ゴールをたたきこまれた。

 過去3年が0勝2分け4敗の柏に対し、神戸はまたも苦手意識を露呈。ネルシーニョ監督は「(柏は)つないでくるチームなので、コンパクトにプレスをかけて相手のミスを誘うプレーを狙った。後半はそのプラン通り遂行していたが、これがフットボールだ」と振り返った。

 一方、決勝ゴールの柏FW大津は「(今季初ゴールは)チームの助けになるので、貢献したい。いいプレーをすることしか、考えていなかった。まだ1点。これからもっと貢献したい」と語った。下平隆宏監督(45)は「最後まで球際で戦ってくれた選手に感謝したい」とねぎらった。