鹿島アントラーズがJリーグ史上初の「メモリアルデー」に快勝した。GK曽ケ端とMF小笠原の98年同期入団の2人が先発し、同じピッチでJ1通算500試合出場を達成。過去6人しかいない記録で、ガンバ大阪MF遠藤と横浜F・マリノスDF中沢が同日達成した例はあるが、同じチームで切磋琢磨(せっさたくま)してきたプロ20年目同士の同日達成は奇跡に近い。

 今季リーグ戦2試合目の曽ケ端はDF西の先制点の起点になった。「大伍がうますぎた」と華麗なドリブル突破からの得点に感謝。「試合数を求めているのではない。これからもチームの勝利を導けるようにしたい」。今季チーム最多の4得点で、公式戦の連敗を2で止めたことを喜んだ。

 小笠原も相手の速攻を警告をもらってまで止めるなど、攻守に貢献。記録については「ソガに聞いて」と照れ笑い。ロッカールームでは記念白星の祝勝会。駆けつけた岩手・大船渡高時代の恩師・斎藤重信氏らにも祝福され、笑顔を見せた。

 ▼J1通算500試合出場 鹿島のGK曽ケ端とMF小笠原が、16日のベガルタ仙台戦(ユアスタ)で先発出場して達成。達成者は8人となった。初出場は曽ケ端が99年5月8日の福岡戦、小笠原が98年4月15日のG大阪戦。ともに国内では鹿島一筋でプロ20年目。初出場から同一クラブで500試合到達は浦和DF山田に次いで2、3人目。