ガンバ大阪の山内隆司社長(60)が21日に市立吹田スタジアムで、16日セレッソ大阪戦でサポーターがナチス親衛隊(SS)のマークを連想させる応援旗を掲げていた件で謝罪会見を開いた。冒頭で社長は「G大阪のファンの皆さまのみならず、サッカーファンの皆さまに不快な思いをさせてしまい、深くおわびを申し上げたい」と謝罪。この日、サポーターの幹部と話し合いの場を持ち、応援旗を掲げた60~70人のサポーター団体に無期限の全公式戦入場禁止を決定した。

 既にクラブはこの日の大宮戦から当面の全公式戦で横断幕や応援旗の掲出禁止を発表。山内社長は「クラブの管理も悪かった。これからは両者で合意のあったものだけを表現することにする」と再発防止に努める。

 山内社長によると応援旗を掲げた団体は「ナチスの意味があったと理解していたが、重い問題であるという認識が薄かった。政治的な思想のつもりはなく、デザインの一環だった」という。「SS」を似せて団体の名前のイニシャル「SH」のデザインとして11年、12年に使用。13年にクラブから警告を受けていたが、今回の大阪ダービーで応援旗を掲げた。

 「個人は特定できていない」というが、団体側からも入場自粛の申し入れがあり、G大阪側は「厳正に処分を決めていきたい」とした。

 山内社長は「まだ全貌が分かっていませんが、全貌分かった上では私の責任も大きいので、責任を果たしていきたい」と、今後減俸等の処分も受けると示唆した。