浦和MF阿部勇樹主将(35)が25日、浦和駅でビラ配りに立った。26日のACLウェスタンシドニー戦(埼玉)を告知するチラシを、クラブのスタッフとともに道行く人々に手渡した。

 ACLの試合は基本的に平日の夜に開催される。1人でも多くのファンに足を運んでもらおうと、主将が一肌脱いだ。オフをもらっているからと自ら志願し、多くの人で行き交う通勤時間帯に合わせて朝7時30分から始めたビラ配りに参加した。浦和美園駅、東川口駅、鳩ケ谷駅と4駅で行い、阿部がいた浦和駅ではチラシ1000枚が30分ほどでなくなったという。

 スタッフの1人は「駅についたらすでに(阿部主将が)いてびっくりした」と話すなど、主将のはからいに感謝していた。またFW李忠成(31)は「やらされるのではなく自発的にやることは、(影響力は)1万倍も違うと思う」と共鳴した。

 クラブによれば25日正午の時点で、チケットは約2万5000枚売れている。出場が濃厚な李は「阿部さんの思いを感じた人もいたのではないかと思う。満員のスタジアムでやれたらいいですね」と話した。