FC東京がサンフレッチェ広島を下して今季5勝目を挙げた。

 前半は0-0で折り返した。ホームの東京は25分にワンタッチパスの連係からDF徳永が右クロス。惜しくもFW大久保嘉には届かなかったが、チャンスをつくった。ロスタイムにはゴール右で得た直接FKをDF太田が左足で狙う。これはクロスバーに嫌われ、先制点とはならなかった。

 対する広島は43分、ゴール左からの直接FKをDF塩谷が右足で打ってゴール左隅の枠内に飛ばしたが、東京GK林の右手1本に阻まれた。

 後半に入ると、東京が立て続けに好機をつくる。6分、広島GK林のパンチングに反応したMF梶山が遠めからヘディングで狙う。これは懸命に戻った林がかき出した。7分にはDF太田が左サイドを突破。ペナルティーエリアに進入してフリーになったが、折り返しを選択。味方に合わなかった。

 広島も負けじと11分に中央突破。細かいパスをつなぎ、最後はFW工藤が絶妙なトラップターンで抜け出して右足で放ったが、GK林の好セーブに遭った。

 均衡が破れたのは23分だった。東京の左CK。太田のキックが中央の混戦を経由してファーサイドのDF丸山の足元へ。これを右足でDFに当てながら押し込んだ。昨年まで日本代表の常連だった丸山のJ1初ゴールで、東京が先制に成功した。この1点を守り切って東京が競り勝った。