昨季王者の鹿島アントラーズが1-0で首位浦和レッズに勝ち、暫定ながら今季初の首位に立った。

 暴言が好ゲームに水を差した。後半33分、浦和FW興梠が鹿島MF土居の胸を押して転倒させたことを発端に、両軍が小競り合いになった。その際の浦和DF森脇の発言が問題となった。試合後、鹿島MF小笠原は「どうしても許せない」と切り出し、森脇がブラジル出身の鹿島MFレオ・シルバに対して口と鼻を手で押さえ、においに関する差別的な言葉を浴びせたと訴えた。「言葉の暴力、差別ととらえられても仕方ない。良いゲームだったのに残念」と憤った。レオ・シルバは「試合中の興奮の中であったことだと、僕のためにも受け止めている」と冷静で、「父親は子どもたちのヒーロー、手本。彼にもその役割を意識してほしい」と語った。

 一方の森脇は口論になった際、小笠原のつばが顔にかかったため、そのにおいについて発言したと説明。「誰かに対して侮辱するような発言をしたことは、日本人だろうがブラジル人だろうが一切言ったことはない」と困惑気味で、レオ・シルバに向けた言葉ではなく、侮辱する意図もなかったと主張した。鹿島はこの件をマッチコミッショナーに報告しており、Jリーグが調査する可能性もある。