前節まで12位の町田ゼルビアが、同2位の湘南ベルマーレのお株を奪うような果敢な攻めで前半、主導権を握った。7分にFW吉田真紀人(24)が左クロスを頭で合わせてシュートを放つと、吉田と中島裕希の2トップ、谷沢竜也と森村昴太の両サイドMFの4人を軸に、湘南陣内に攻め込んだ。同44分には中島のシュートがバーに阻まれるなど、あと一歩までゴールに迫った。

 湘南は、曹貴裁監督がU-20(20歳以下)W杯韓国大会(20日開幕)の日本代表メンバーから落選したFW神谷優太(20)を3戦ぶりに起用、しかも先発でピッチに送り出した。前半8分には神谷に指示を与えたが、その後も町田に押し込まれる展開が続く中、同30分に神谷に代えてFW斉藤未月(18)を投入したが、流れを変えるまでには至らなかった。前半は0-0で折り返した。

 後半は湘南が、斉藤を軸に左サイドからの攻撃を活性化させ、押し返した。そして後半32分、MF石原広教に替えて、今季新加入のブラジル人MFシキーニョ(27)を投入。試合終了まで攻勢を仕掛けたが、ゴールを割ることが出来ず、0-0で引き分けた。