ジェフユナイテッド千葉FW清武功暉(26)が、V・ファーレン長崎戦の後半1分からの19分間でハットトリックを達成し、チームを大勝に導いた。

 清武は後半開始20秒過ぎ、右サイドからDF山本真希が出したパスを、右足のヒールパスで上げ、そのボールを指宿がヘッドで落とすと、そこに跳び込み右足で流し込んだ。

 さらに清武は後半10分、右足でFKを直接たたき込み、この日2点目。歓喜の飛行機ポーズで、スタンドに向かって走り寄った。

 清武は同20分にも、右からのパスをフリーで受けると、右足で落ち着いて決めハットトリックを達成した。

 千葉はFW船山貴之(30)も2発決めた。前半6分、清武の左CKをファーサイドでDFキム・ボムヨンがヘッドでたたきつけると、そのボールに船山が跳び込み右足で押し込んだ。3月4日のモンテディオ山形戦(ホーム)以来11試合、約2カ月ぶりの今季2点目に、歓喜のダッシュを見せる船山を、チームメートが祝福した。

 船山は後半35分にも、右サイドを突破し、DFとの競り合いを制し、この日チーム5点目のゴールを決めた。

 千葉は、4月29日の徳島ヴォルティス戦から1勝1分け1敗で迎えたこの試合で、DF岡野洵(19)が今季初出場&初先発、ベテランのMF佐藤勇人(35)が今季初先発。アルビレックス新潟から加入したFW指宿洋史(26)も今季2度目、ホームのフクアリでは初先発。新鮮な顔触れのスタメンが、序盤から躍動した。

 一方、長崎は4月29日のレノファ山口戦から2勝1分けと好調だが、この日は前線のスペイン人FWファンマにボールが入らず、苦しい展開が続き、試合を通して攻め手が見いだせなかった。【村上幸将】