清水エスパルスは先制しながら後半ロスタイムに失点を許し、勝ち点1を分け合った。

 ホームの清水が先制した。前半23分、サイドチェンジのパスを受けたFWチアゴ・アウベスが中央のFW鄭大世にパス。鄭大世は相手DFと接触して倒れるが、こぼれ球に反応したチアゴ・アウベスがダイレクトで左足を振り抜き、豪快なミドルシュートを突き刺した。FW豊田とDF谷口を欠くサガン鳥栖は、FW趙とFWビクトル・イバルボが2トップを組み、DF青木がリーグ戦初出場となった。同1分にMF福田がミドルシュートを放つが、枠をとらえられなかった。同31分には清水DFの裏を取り、スルーパスから趙がシュートを放ったが、DFに阻まれた。前半は清水の1点リードで折り返した。

 後半2分、鳥栖は清水の連係ミスを突いてビクトル・イバルボがGKと1対1になるが、清水GK六反が好セーブを見せた。清水は同17分、DFの足元からボールを奪った鄭大世がそのままドリブルで仕掛けてシュートを放ったが、鳥栖GK権田が左手で好セーブ。反撃に出たい鳥栖は、リーグ戦初出場となるMF水野を投入。前線に圧力をかけ続け、同ロスタイムにゴール中央に走り込むとしっかりと決めきり、土壇場で追いついた。清水の今季ホーム初勝利はまたもお預けとなった。