新システム導入で降格圏脱出を図る。アルビレックス新潟は16日、呂比須ワグナー新監督(48)が初参加し、北海道コンサドーレ札幌戦(20日・デンカビッグスワンスタジアム)に向けた練習を行った。呂比須監督はこれまでの4-4-2から、4-2-3-1へシステムを変更して試合形式を行った。呂比須監督は午前と午後の2回、計3時間の初練習を終え「選手は一生懸命やってくれた。多分、明日はヘトヘトだと思うよ」と笑顔で手ごたえを話した。

 新システムは午後の試合形式で試した。「いろいろな状況に対応できる」と採用の意図を話す。中盤の3人のうち1人が前に上がれば4-4-2、ボランチの1人が位置を上げると4-1-4-1。柔軟に変化できる利点がある。

 13日の来日前から新潟の今季全試合のビデオを見た。14日にはホーム浦和戦を観戦。その上での発案で「選手の意見も聞きながらやりたい」と相互理解も深めていく。練習場のネットにはサポーターが横断幕を掲げた。「俺達新潟は決して諦めない。呂比須体制、共に這い上がろう」。その文言に呂比須監督は「本当にうれしい」と感謝を示した。勝ち点5、最下位の18位から浮上する準備が始まった。【斎藤慎一郎】