得意ネタを封じる。ベガルタ仙台は18日、仙台市内で20日アウェー横浜F・マリノス戦に向けて調整。横浜の新司令塔・MF斎藤対策へ、渡辺晋監督(43)は、「一貴を当ててふたをしたい」と自陣右サイドで迎え撃つDF大岩一貴(27)に期待した。

 大岩はJ1デビューした昨季、開幕戦で横浜と対戦。斎藤のペナルティーエリア内進入にも耐えて勝利した。敵地ではリーグ戦通算5勝1敗3分けで、J1再昇格の10年以降は無敗。今節も勝ち点獲得へ「早めにつぶす。スピードに乗ると気持ち良くドリブルする」と斎藤の“持ちネタ”ドリブル対策に躍起だ。

 ただ昨季ホーム戦では、右サイドを突破されるとボックス内でクロスを送られ、決勝点を許した。今季もボックス内で「個の力」に屈する場面が多く、大岩も「個で負けないように」。そこでこの日は、ボックス内の動きの確認に特化したミニゲームを実施。横浜戦で改善が期待される。

 大岩はチームで唯一、公式戦全試合出場中。「疲れは全然ない」と頼もしいが、前節大宮戦後のオフは、東京・浅草でどじょう鍋を食べた。「疲れたら、どじょうやうなぎ。5月(残り3戦)3連勝できるように」と笑顔だった。【秋吉裕介】