プロデビューの地で、敵地初の白星を目指す。北海道コンサドーレ札幌は今日20日、アウェーのアルビレックス新潟戦(デンカスタジアム)に臨む。エースFW都倉賢(30)は「相手は監督が代わってバタバタしているはず。出鼻をくじけたらベスト」と、先制パンチを宣言。19日は札幌・宮の沢で全体練習を行い、敵地へ向けて移動した。

 プロ1年目の05年5月4日、アウェーの新潟戦で途中出場した。「交代前にフリーキックを決められて、ただでさえ緊張していたのに、ますます緊張しちゃって。ボールを触ったかも覚えていない」。今季はここまでリーグ3位の5得点も、2試合連続で無得点。敵のマークが厳しくなる中「自分をおとりに使ってもらって、空いたスペースを利用できたら」と、勝利のために黒子役も辞さない。

 本拠地初黒星を喫した前節G大阪戦(札幌ドーム)では、試合後にMFジュリーニョを叱責(しっせき)する一幕があった。「感情的になってしまったけど、僕の表現方法が間違っていた。彼に謝りました」。チームの成長を望むからこそ、なれ合いより、厳しさを課す。「前節は良い敗戦。成長のチャンスをもらった」。J1残留へ、最下位相手に取りこぼしは許されない。【中島宙恵】