奪首の切り札だ。浦和と勝ち点22で並び得失点差で2位につけるガンバ大阪の長谷川健太監督(51)が19日、今日20日のサガン鳥栖戦(吹田S)でFW呉屋大翔(23)の今季初のメンバー入りを明言した。

 関学大時代に関西学生リーグで3年連続得点王のストライカーだが、昨年12月に前脛腓靱帯(ぜんけいひじんたい)を損傷するなどして長期離脱。途中出場が濃厚な呉屋は「このチームで(出場の)チャンスは多くないと思っている。結果を出さないとチャンスは与えられない。しっかり生かせるようにしたい」と意気込んだ。

 「(ここまで)長かったですね」としみじみ言う。当初は全治4週間の診断も、復帰まで半年近く要しただけに思いは格別だ。長谷川監督は「90分は無理だが勝負どころで使いたい」と期待する。呉屋も「FWなんで、出たらそこ(ゴール)を目指したい」と昨年10月新潟戦でのJ1初ゴールに続く2点目に意欲。浦和から首位の座を奪うジョーカーとなる。【実藤健一】