北海道コンサドーレ札幌は、柏レイソルを2-1で破り、公式戦5試合ぶりの白星をゲット。1次リーグA組4位から3位へ順位を1つ上げて、逆転でプレーオフ(PO)進出を決めた。カップ戦は、ナビスコ杯時代の97年、準決勝に駒を進めたのが最高成績。その時以来、20年ぶりの決勝トーナメント進出へ向けて、B組2位のC大阪とPOを戦う。

 これまでは、リーグ戦の控え組主体で戦ってきたルヴァン杯だったが、この日ばかりは事情が違った。先発には、主力メンバーがズラリ。四方田修平監督(44)は「チームとして連敗の流れを断ち切りたかった」と、1次リーグ突破の懸かる最終決戦に、ほぼベストメンバーでの“ガチ勝負”で臨んだ。

 前半38分、MF宮沢のパスを受けたDF福森が、敵陣ペナルティーエリア(PA)手前から、相手守備の虚を突くミドルシュートを決めて先制。後半12分には、MF小野の技ありヒールパスをMF早坂が折り返し、最後はMFマセードが押し込んだ。「それまで試合を壊してしまっていた部分もあったので、何とか取り戻したかった」と責任感に燃えていた福森は「ここからまた全力で戦って、連勝出来るように頑張りたい」。3連敗中のリーグ戦へ、弾みをつける1勝となった。【中島宙恵】