J1ベガルタ仙台が4日にホームで迎え撃つヴァンフォーレ甲府には、昨季まで在籍したFWウイルソン(32)がいる。

 「ユアスタでたくさんの記憶に残るゴールを決めた選手」とウイルソンのプレーを回想するDF蜂須賀孝治(26)は2日の練習後、「仙台の王様」と称されたストライカーのユアスタでのベストゴールを2つ挙げた。

 まずは13年大宮戦。前年から続いていた大宮のJ1無敗記録を「21」で止めた決勝ゴールだ。「左サイドを独走して決めた」と興奮気味に振り返るように、スピードに乗ったウイルソンを誰も止められなかった

 次は16年湘南戦。左サイドでボールを受けると、ペナルティーエリア左へ進入し、角度のない位置から豪快にシュート。「左でニアサイドをぶち抜いた」と力説した。

 ユアスタのスーパーゴールと言えば、前節新潟戦(5月28日)でクリスランが見せた美技ボレーが印象的だが、ウイルソンも負けてはいない。ただ、怖さを知っている分、蜂須賀は「やり方は分かっている。90分間引き締めて、ネットを揺らせないようにしたい」と自信を見せた。