FC東京U-23の高校1年生MF久保建英(東京ユース)が、15歳最後の日に先発出場した。

 4日に16歳の誕生日を迎える前に、15歳ラスト弾となるか注目されたが、後半15分に任された直接FKがクロスバーを越えるなど、得点は奪えなかった。

 U-20W杯韓国大会に出場し、5月31日の帰国から中2日での起用。同大会では4試合中3試合の途中出場だったため、先発可能と判断された。期待に応えて前半4分や36分のドリブル突破で高い技術は見せたものの「精神的な疲れもあったと思う。徐々に足が止まってきたので下げた」(中村忠監督)と、後半19分に退いた。ゴールこそ決められなかったが、チームは1-0で勝利。久保は「久しぶりのJ3でしたが、チームとしても個人としても勝ち点3を獲得できて良かった」と納得した。

 15歳の1年はJリーグ最年少出場(昨年11月5日、長野戦)や最年少ゴール(今年4月15日、C大阪U-23戦)記録を更新。U-20W杯に日本史上最年少の「飛び飛び級」で出場するなど、大きくステップアップした。それでも、試合後にクラブを通じて出したコメントでは「15歳の1年はいろいろなことがありましたけど、振り返るよりも、明日からの16歳を見据えたい」。次の1年も前だけを向き「たくさん活躍して、どんどん結果を残していければいいなと思います」と、さらなる躍進を誓った。