前節まで10位の愛媛FCが、同15位のFC町田ゼルビアに先制を許しながら、後半の2発で逆転勝ちし、連敗を2で止めた。

 先制したのは町田だった。前半25分、MF重松健太郎(26)が、ゴール前約30メートルの距離で得たFKを、右足で直接ゴール左にたたき込んだ。重松はジャンプして喜びを全身で表した。FW中島裕希(32)らが促し、ピッチサイドに集まると、5月15日に次女が誕生したMF井上裕大を交えて、6人で“ゆりかごポーズ”で喜んだ。

 後半、愛媛が押し返した。再三、町田陣内に攻め込むと、後半23分にMF白井康介(23)が、右足でGK高原寿康の頭上を抜くシュートを決めて同点。さらに同24分には、右クロスが空いたゴール前に落ち、そこを見逃さなかったFW河原和寿(30)が右足で合わせて逆転した。

 シュート数で4対14と圧倒された愛媛だったが、後半の町田のスキを見逃さず、放った3本のシュートで2点を取る効率の良い攻めで勝利。一方の町田は、後半だけでシュートを10本も放ったが、あと1点が遠かった。