FC町田ゼルビアの相馬直樹監督(45)は、後半23分からのわずか1分間で2失点を喫し、愛媛FCに逆転負けし、失望感をにじませた。

 監督会見では「総じて言うと、ゲームもそうですし、プレーすること自体が楽しめていない」と、本質的な部分の問題を感じたと吐露した。主な一問一答は以下の通り

 総括 前半(MF重松)健太郎の、すばらしいシュートがあり、全体的には自分たちのサッカー。愛媛さんはうちに対しての形として、サイドに散らしてくる形できたが、対応しながら最後のところでやらせず、シンプルに前に進めゴールに近づき、チャンスもあり、前半は1-0で折り返した。前半にリードしてから、自分から仕掛けるより相手を待つというのが多くなった。後半は仕掛けて2点目を取りにいこうと話して送り出したが、なかなか全体のテンポが上がらず、セカンドボールを拾われる回数が増え、いい形でサイドに持ってこられる場面が増えた。失点シーンは、ちょっとエアポケットのような、本当に何でもないような形から失点してしまった。そういうことが起きるには、また何か、いろいろあるんじゃないかと思う。映像、ゲーム全体の流れを見直さないといけない。ポンポンと逆転され、攻勢は強めたけれど、追いつくことが出来ず…全体を総じて言うと、ちょっとゲーム、プレーすること自体が楽しめていない。私自身の持って行き方も含め、いらないプレッシャーがかかっているのかなと感じます。もう少し自分たちがサッカーをする、ボールを奪いにいくこと、握ることを含め、もう1度、選手たちと見直す。そうしないと夏場は難しくなる。1点目を引きずって2点目が入ってしまった…前のミスを引きずるメンタリティーを含め、我々が、この試合をいい教訓に出来るかどうかが今後を担うかなと。

 -プレーすること自体が楽しめていない予兆は、ここ最近、あったのか?

 相馬監督 チャレンジすること自体を楽しむことが出来ていない。これまでのゲームの中でも、少し、そういう傾向にあるゲームも幾つかあるなぁとは思っていましたし…。それが現れているので、僕も楽しめていないのかも知れない。ただ、それが全てではない。そこへの持って行き方もあると思う。僕自身ももう1度、見直して考えて、チャレンジすることを出来るようにしたい。

 -2失点の時間帯の問題は?

 相馬監督 1点目に関して言うと、普通は通らないボールというか。相手の選手の後ろからのミスキック…多分、狙いと違うところにいったところにボールがいって、逆を取られてカバーできなかった。その場所が1番、開けてはいけない真ん中。カバー出来なかったのは当然、そこに問題がある。うちのやり方で言うと多少、きつくなっていく時間だったかも知れない。そこの中で楽しむ、チャレンジできるのはカバーがあるから。結果として出来なかったことですかね。足が止まったことも含め、ああいうことが起きてしまった。自分たちでミスと捉えられるところも含めて、2点目が生まれてしまった。メンタリティーも含め、もう少し前向きに戦う、プレーすることが必要かなと思います。

 相馬監督は、愛媛戦の敗戦を教訓に出来るよう、試合を再検証し、早急にチームに落とし込むことを示唆した。【村上幸将】