サッカーのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)決勝トーナメント1回戦第2戦の浦和レッズ-済州戦(5月31日、埼玉)で起きた乱闘騒動で浦和MF阿部勇樹主将(35)にひじ打ちをした済州DF白棟圭が、謝罪のため訪日したい意向を示していることが7日、分かった。白側から日本のサッカー関係者に、来日と面会を希望する旨の打診があった。韓国紙スポーツ朝鮮によれば白の妻は日本在住経験があり、夫婦で来日して妻が通訳をして謝罪の意を伝える予定だという。

 済州は6日の韓国FA杯の試合を終え、7日からオフに入っている。韓国の聯合ニュースによれば、同日にチーム関係者が「白棟圭は今日から休暇に入るが、一両日中に日本を訪れて阿部選手に直接謝罪する予定だ」と、白の意向を話したという。また韓国のインターネットメディア「ジョイニュース24」では、昨季までFCソウルでプレーしたFC東京MF高萩が橋渡し役になり、阿部に会う予定とも報じられた。浦和の広報担当者は7日時点で「正式な話はきていないため特に対応できることはない」とした。

 この試合で控えだった白棟圭は、試合終了間際にピッチに入って阿部にひじ打ちし、退場処分となった。試合後は選手、スタッフらによる乱闘に発展。浦和はアジア・サッカー連盟(AFC)に抗議文を提出している。