マイナビ仙台がリーグ杯初勝利を挙げた。

 前半15分、FW井上綾香(22)が右足で振り抜き、先制した。だが後半20分に不運な形で失点した。勝ち越しを信じて猛攻を続けた中で迎えた同40分、MF安本紗和子(26)が決勝ゴールを挙げた。

 左太ももの肉離れで出遅れていた井上は「痛みがなくサッカーできるのは幸せだなと。(公式戦で合計)2桁取れるように頑張ります」と笑顔だった。

 安本は「ミートだけを考えてうちました。入って良かったです。苦しい試合で絶対勝ち点3がマストだった。勝ち越し点を取れて良かった。ハードワークをしてゴールに向かって勝ち点3を取りたい」と次節浦和戦(17日)を見据えた。

 相手の約2倍となる13本のシュートを放ち、主導権を握っていた。ただ決定機を逃し続け、苦しい試合にしてしまった。越後和男監督(51)は「前半で2、3点は取れる状況だった。(得点を)取れる時に取らないのは今シーズンの課題」と指摘した。浦和戦に向けて、「もう1回、点を取る質を高める」と期した。