前節甲府戦(4日)で完封勝利したベガルタ仙台GKシュミット・ダニエル(25)が「完封は狙えたらもちろん。まずは勝利ですね」と今日17日のアウェー・サガン鳥栖戦も完封勝利を狙う。仙台はJ1でのアウェー鳥栖戦は分が悪い(1勝1分け3敗)。完封勝利はJ2時代の2回のみで、ベアスタでは99年以来18年遠ざかっている。

 守護神は鳥栖の特徴を「ロングボール主体でパワフルな選手が多い。競り合いからセカンドボールが発生する」と分析するように、ボールをFW豊田陽平(32)に集めて攻める戦法が主流。豊田は直近の仙台戦5試合で5得点と当たっており「マークを明確にすることが大事」と言い聞かせた。

 暑さとの戦いにもなる。現地は試合開始予定の午後7時でも、予想気温は25度。チームは、5月下旬から室内トレーニング中は部屋を閉め切り暑さ対策を実施。昨季はJ2松本でプレーしていたシュミットは「夏はあんまり得意じゃない」と、チームの方針に従い、練習には長袖長ズボンで臨んできた。夏本番を前に、試金石の一戦と覚悟し、挑む。【秋吉裕介】