青森山田が2年ぶり9度目の東北王者の座に就いた。控え選手で構成されたセカンドチームで、尚志(福島)に3-0と完勝。尚志もBチームだったが、攻守に圧倒した。前半32分にMF田中凌汰主将(3年)のFKで先制し、後半は2点を奪い突き放した。今大会の指揮を執る正木昌宜コーチ(36)が「最低限の目標。勝たなきゃいけないと言っていた」と志は高い。

 トップチームがプレミアリーグに集中するため、例年通りセカンドチームで参戦。ただチーム内では、来月28日に始まる全国高校総体(宮城)のベンチ入りメンバーの選考を兼ねた。正木コーチは「結果を出して、自信をつけてもらいたい」と毎試合、選手を頻繁に交代させた。正木コーチは「ここで冬に活躍する選手も出てくる。(レギュラーに)刺激を与えないと」。2年ぶりの東北王者。真夏の全国総体、連覇がかかる冬の全国選手権へ、新たな競争意識が生まれる。