なでしこリーグのマイナビ仙台レディースは20日から6日間、宮城・石巻市でキャンプを行っている。リーグ杯3戦に先発中のGK斉藤彩佳(25)は「負けたくない」と正守護神GKキャメロンに真っ向勝負を挑む。

 武器はロングフィード。上野GKコーチは「ここまでキック力がある選手はなかなかいない」と言う。ハーフウエーライン付近の約50メートル先までボールを正確に蹴ることができ、カウンター攻撃を後方支援する。守備の成長も目指す。キャンプの練習場は多くの公式戦会場と同じ天然芝。斉藤は「バウンドの変化もある」と感覚を養う。そんなピッチで、代表MF佐々木繭との1対1の場面では体を張ってブロック。「みんなからの信頼を得られないと」と必死だ。

 越後監督は「斉藤の方が良かったら、リーグ戦になっても斉藤の方を使う」と言った。17日の浦和戦は無失点で切り抜けており、さらなる成長に期待がかかる。