鹿島アントラーズが2-2でFC東京に引き分け、首位から“三日天下”で陥落した。2日の柏戦、5日のG大阪戦を含め、中2日で続いた異例のアウェー3連戦。大岩監督は就任後の連勝が5で止まっても「タイトなスケジュールの中でも、選手は素晴らしいパフォーマンスをしてくれた。彼らのタフさに感服しています」。90分間戦い抜いた姿勢に賛辞を贈った。

 前半16分にFWペドロ・ジュニオールが頭で押し込み先制するも、同44分、後半2分と失点し、逆転を許す苦しい展開。それでも同31分に再びペドロ・ジュニオールが右足で豪快な1発を決めて追いついた。「チームとしての攻守の機能性は良くなってきた」と、出場した直近5試合で6得点。貴重な2発で救った。

 チームは主将のMF小笠原がG大阪戦前に掲げた、タイトな試合を言い訳にせず、厳しい条件で勝つことで評価を上げるという目標で気持ちを高めた。DF昌子は「最低限の仕事はできたと思う。(5月の浦和戦で首位に立った時と同様)僕らは首位に立っても、次の試合で落ちてしまう。ちょっと、もったいない」。だが、大岩新体制後、6戦負けなし。王者の意地を示した勝ち点1だった。【鎌田直秀】