浦和レッズは30日、ミハイロ・ペトロビッチ監督(59)と契約解除したことを発表した。

 「このたび、2012シーズンより指揮を執っておりました、ミハイロ・ペトロヴィッチ監督との契約を本日付けで解除いたしましたので、お知らせいたします。また、合わせて、杉浦大輔コーチとの契約も解除いたしました」とした。事実上の解任となり、堀孝史コーチ(49)が後任の監督を務める。

 今季浦和は暫定8位。29日にはアウェーで15位の札幌戦で0-2で敗戦するなど、今季はすでに9敗と不振が続いていた。

 ペトロビッチ監督は12年に就任してから今季で6年目の指揮をとっていた。昨季はリーグ年間勝ち点1位、またルヴァン杯を制して浦和で初のタイトルを獲得していた。

 ペトロビッチ監督コメントは以下の通り。

 「浦和レッズというクラブで5年半もの間、仕事をできたことはとても栄誉なことでした。この間、チームだけでなく、もちろん私だけでなく、クラブ全体で良い仕事をしてくることができたと思っています。本当にクラブ全体から、多大なるサポートをもらてきました。チームは1年1年、右肩上がりに成績を上げ、良い成績を残してくることができました。しかしながらここ2~3カ月は良い結果を出すことが出来ておらず、監督としてその責任を取ることは当然であると考えています。クラブから多大なるサポートをして貰ってきた中で、期待されている様な結果を出すことができなかったことについて、申し訳ない気持ちでいます。今となっては、Jリーグでの優勝はやや難しい状況となってしまいましたが、3位以内は十分に狙える状況にあり、是非来シーズンのACL出場に向かっていってほしいと思います。また今シーズンのACLではベスト8に勝ち進んでおり、スルガ銀行杯、ルヴァン杯、天皇杯も合わせてタイトルを獲得するチャンスは十分にあります。今こそファン・サポーターの皆さんのサポートが必要です。是非、チームを応援してください。ファン・サポーターのみなさんには、大きな愛を与えていただき、私は心から感謝していますし、クラブスタッフのみなさんの素晴らしいサポートにも、あらためてありがとうと言わせてください。チームはすぐに、大宮アルディージャとのダービーマッチを控えていますが、こういうときだからこそ、ファン・サポーターのみなさまにはチームに、選手に力を与えて欲しいです。素晴らしい5年半ではありましたが、こういう形で終わりを向かえることもサッカーの世界ではあることです。共に大きな成果を得ることはできませんでしたが、そしてここでお別れをしなければなりませんが、私たちが友人であることに今後も変わりはありません。本当にありがとうございました」