ヴィッセル神戸FWポドルスキが柏レイソル戦のピッチで沈黙した。

 アウェー初見参もシュートは2本。村井チェアマンも駆け付けた期待の一戦だったが、Jデビューから2試合連続ゴールはならず。「審判の判定が試合を左右した部分はある」。判定と相手にイライラして詰め寄る場面もあり、チームも完敗だった。序盤から動きも少なく、走行距離は、90分出場したフィールドプレーヤーの中で最も少ない約8・7キロだった。

 試合後はイライラモード。まず試合の総括を求められると「もう少しサッカーの具体的な質問を」と注文。「試合中にイライラしているように見えたが?」という質問がうまく伝わらず、「なぜ、今ナーバスになってるんだ?」という意味に取り違えたようで熱くなった。英語の質問にドイツ語ではなくそのまま英語で反論。隣の通訳も立ち尽くすしかない、かなりのけんまくだった。話しているうちに誤解は解け「全ての試合に勝てるわけじゃない。自分たちのやれることをやっていくしかない」と落ち着きを取り戻した。確かに微妙な判定もあったが、気温28度、湿度73%以上の不快指数だったようだ。【八反誠】