ベガルタ仙台から加入した北海道コンサドーレ札幌DF石川直樹(31)が10日、移籍後初めて、札幌・宮の沢で行われた全体練習に部分合流した。前日9日のリーグ戦で先発出場したメンバーを除く、一部の選手で行った連係からのシュート練習などをこなし「自分で『やりたい』と言って、みんなと練習をさせてもらいました。体力も落ちていたし、技術面でどこまでできるか確かめたかった」と充実の表情。仙台在籍時に痛めた右ふくらはぎの状態も「違和感は全然ない。あとは、コンディション次第です」と、公式戦での早期“札幌デビュー”へ意欲を見せた。

 前日、札幌ドームで行われた横浜戦を観戦。アキレスけん痛でベンチを外れた主将のMF宮沢と並び、初の生観戦となったが「(宮沢)裕樹君と『こうしたらどう?』と話しながら見ていた。テレビとは違って、ドーム全体から上から見られて良かった」。本職である最終ラインの上げ下げ、ボランチの位置などを確認し、本番へのイメージを広げた。

 約1カ月、実戦からは遠ざかっており、1週間ほどは状態を見ながらの練習参加となる見通し。「まずは1歩。来たるべき日に備えたい」と本番を見据えた。【中島宙恵】