横浜FCのFWカズ(三浦知良=50)とラモス瑠偉氏(60)が、J2東京ヴェルディを昨季限りで引退した後輩の永井秀樹氏(46)の引退試合後、取材に応じた。その中で、ラモス氏がカズに「新国立競技場で引退しましょうや!!」と、ジョーク交じりで突っ込む一幕があった。

 カズは、この日の試合に集まった日本サッカー界のレジェンドの面々と「元気だったら、OBみんなでアジアのサッカーのために回ったりねって言っていたんだよね」と、OBマッチをアジアのサッカー普及のために、各国で開催する夢を語り合ったと明かした。

 するとラモス氏は、カズに「それ、あなたを待っているんだよ。だったら新国立競技場が出来るまでやれよ!! 新国立競技場で引退しましょうや!! そこからアジア回ってやろうや!! アジアの子どもたちは、あなたのプレーを見たい。ここまで(現役で)やった人、世界にいないんだもん!!」と突っ込んだ。

 カズが苦笑いしながら「ヴェルディで集まったみんなと話したんですけど…」と言いかけると、再びラモス氏が「いろいろな選手を見ているけど(客や選手が)集まるのはカズしかいない。釜本(邦茂)さんがやって、私やって、カズがやらないのはダメ。西が丘は許さないぞ!! 親戚だけでいっぱいになるんだから、やめておこう!!」と、またも引退試合の開催を勧めた。

 これには、カズもたまらず「(サッカーを)死ぬまでやるって言っているんだから、引退試合は出来ないってことだから」と言い返した。その言葉を聞いたラモス氏は「彼が真っ白な灰になるまでサッカー続けたいって気持ち、誰よりも熱いのは分かっている。いろいろなところを回って、OB戦をやりたいなと言っても、残念ながらカズが引退しないで(現役に)縛られると出来なくなる。やろうよ!! 監督にしてよ!!」とカズにリクエストした。

 カズは「ACミランなんか、世界を回って…OBもやっているからね。欧州は、やっている。僕らも…アジアでも、そういうことをやっていかないと」と最後まで訴えた。【村上幸将】