クラブ初の4強入りを狙うベガルタ仙台が、最多6度(前身のナビスコ杯を含む)の優勝を誇る鹿島アントラーズを粉砕し、9月3日のアウェー戦へ弾みをつけた。

 立ち上がりは仙台ペース。鋭い寄せでボールを奪い、敵陣内でプレーする時間が大半だった。その後は一進一退の展開となった。

 だが後半15分。FW野沢のCKのこぼれ球を、MF中野が詰めて先制。直後の同19分にはMF三田のCKをMF奥埜が頭で合わせた。その後1点を失うも、同40分にDF蜂須賀のクロスを奥埜が合わせ、値千金の3点目を挙げた。

 鹿島は、カウンターからチャンスをつくった。前半41分には、MFレアンドロが相手GKと1対1になるも、シュートを体で止められた。後半に2失点を喫し、苦境に立たされたが、同30分にFW土居が1点を返した。だが同34分にレアンドロが1発退場し数的不利となり、その後痛恨の3失点目を喫した。