日テレが3年連続15度目の優勝を飾った。今季リーグ戦で唯一敗れていた、2位INAC神戸との直接対決を2-0で制した。前半39分、MF籾木結花(21)が先制。左足ループシュートで今季7点目を決めた。後半9分にはFW田中美南(23)が右足で2点目。得点女王独走の今季13点目を挙げた。13勝2分け1敗とし、2試合を残して頂点に立った。

 日テレは前半39分、籾木が左足で先制した。GKの頭上を越す鮮やかなループシュート。指を3本突き立て、3連覇への勢いを加速。負傷離脱したDF村松と約束していたパフォーマンスでもあった。今季から、かつて澤穂希さんらが付けた背番号10を託され、中心として期待されていた。「偉大な方々が付けた番号だけど重荷には感じなかった」と、153センチの体で走り続け、優勝に貢献した。

 後半9分には田中が2点目を決めた。2年連続の得点女王に近づく1発に「去年は取らせてもらった印象が大きいけど、今年は自分の点で少しはチームを助けられたかな」と成長を自覚する。籾木と田中の2人で計20得点。リーグ最多32得点の攻撃力を確立した。最多15度目の優勝は2位以下を寄せ付けず、4度目の3連覇という偉業。それでいてこの日の先発平均年齢は22・6歳という若さ。この勢い、止まりそうにない。