降格圏21位のレノファ山口が、後半39分からの7分間で、DF宮城雅史(26)の2発を含む3ゴールの固め打ちで、アウェーで松本山雅FCに大逆転勝ちして連敗を2で止めた。

 先制したのは、前節まで今季初の4連勝と好調だった松本だった。前半31分過ぎに、ペナルティーエリア内でボールを受けたFW高崎寛之(31)がDFに倒されてPKを獲得し、同34分、自ら右足でゴール左に決めた。後半開始2分には、高崎の左サイドでの厳しいプレスを受けたDFが、たまらずバックパスしたボールの処理を山口GK吉満大介(24)が誤り、そのままゴールに吸い込まれて2-0と点差が広がった。

 ところが後半、山口はDF宮城雅史を1列前の中盤に上げるなどして、サイドを使った攻撃を繰り返して反撃。同39分、宮城がペナルティーエリア付近で、松本DF陣の連係ミスからこぼれたボールを右足で決めると、同43分にも再び宮城が、右からのシュートをGKがクリアしたボールを左足で決めた。

 さらにロスタイム1分、途中出場のMF池上丈二(22)が、右クロスをDFがクリアしたボールを、右足でたたき込んだ。

 試合後、劇的な大逆転劇に沸く山口サポーターのスタンドとは対照的に、松本の選手にはサポーターから拍手の一方、厳しいブーイングも飛んだ。