レノファ山口DF宮城雅史(26)は、松本山雅戦で2ゴール決め、チームの逆転勝ちに大きく貢献した試合後に「結果的に、ハットトリックしてるのかな」と苦笑いした。

 試合後の囲み取材の中で、0-1の前半1分に、GK吉満大介(24)が処理を誤ってゴールに吸い込まれてしまったバックパスを出したのが、宮城ではないかと質問が飛んだ。宮城は「そうです。結果的に、ハットトリックしてるのかな、と。それは今だから言える冗談なんですけど」と言い、記者を笑わせた。

 前半に1点を失っていただけに「(後半)立ち上がりを、しっかりしよう」(宮城)と意思を確認し合っていた中での、痛いオウンゴールだった。それでも崩れることなく、後半途中から中盤に上がると、同39分に松本DFの連係ミスからのこぼれ球を右足で決めると、同43分にも右からのシュートをGKがクリアしたボールを、左足で決めた。「チームとしての失点でも得点でもある。今回、自分が決めただけ」と、謙虚に振り返った。