浦和レッズはMF柏木陽介(29)のゴールで上海上港との第1戦に引き分け、決勝進出へ前進した。

 FWフッキに先制ゴールを許したあとの前半27分だった。FW興梠慎三がDFラインの裏をとり、ペナルティーエリア内でMF青木の浮き球のパスを受けた。ゴールに背を向けた興梠のサポートに柏木が走り込み、落としたボールを右足ダイレクトで合わせてゴール左隅へ決めた。

 興梠は「できれば(柏木の利き足の)左足に落としたかった。もう少し丁寧に落とせたらよかった」と話し、合わせた柏木をたたえた。柏木は鮮やかな連係プレーをふり返り、「いい距離感だった。(興梠に)パスが入った瞬間に、落としてくれると信じて走った。自信はなかったけど、右足で振り切るよりは当てて枠にとばそうと。それがいい方向に向いた」と話した。

 決勝トーナメントでは1回戦で済州に2点差を、準々決勝で川崎Fに3点差をひっくり返している。めっぽう強い第2戦を前に、今度は優位な立場になった。柏木は表情を緩めることなく、「(リーグ戦を欠場するなど)休んでいたし、もっと貢献できるプレーができたと思う」と次戦でのさらなる奮闘を誓った。